蝶の花粉

それ程人間は綺麗ではない
飢えを凌ぐ為になら
多少の犠牲は淘汰する

消えないで 僕の証
行かないで 誰かの勇気
ほんの少しでいいから
嗅ぐ為の匂いを残しておいて
ほんの些細なことでも
今度はきっと笑うから


身を竦む思いは
これで最後だと言って
幾度も顔を変える貴方が
振り回そうとしていなくても

揺れないで 今この時も
鈍らないで 未来も過去も
本の数だけ偉くはなれないと
囁いているのは明日の君
本当の言葉を知っているのは
過去の僕達

今度は役に立つから

尸の王冠

この脳が腐っていくのが分かる
あらゆる行動が衰えていくのが分かる

人の道を行くことが
全てではないと錯覚する

きっとそれは
この脳が腐っているから

思考が消えていく
記憶が抜けていく
嵐が去ったように
全てが過去に

今この時にすべてを
それは永遠ではないから

褪せゆく日々に

戻ることのない過去が
悲しみに変わる時
豊かな筈の未来が
苦しみに変わる時

現状でさえ
悪化する空気で埋め尽くされる
暗雲が手探りでは無駄だと言う

答えのない日々に
正しさを求めて
下らない言い訳を
繕っていた

無駄なモノなどない世の中に
無駄なモノを作ってしまったことにも


線を辿るだけで済むように
色んな策略を練るけれど
予想もしない出来事に
崩れ去る愚かさを知る

その繰り返しに終わりが来ただけ
錆びた骨はもう隠せない
試せる度胸は残っているの?

その掌に その胸に
行こうとする力が
まだ残っているの?

答えのない日々に
正しさを求めて
下らない言い訳を
繕っていた

無駄なモノなどない世の中に
無駄なモノを作ってしまったことにも

悲しみのあの海へ

闇の中を歩くだけで
只管力を使ってた

生き辛い体を引きずっては
誰かの想いで嵩が増す

くだらない暗さが
軽い傷痕に残る位だって
今はまだわからなくていい
渦はいつでも側にあるモノだから

悲しみのあの海へ
もう一度戻りたい
失った何かを
取り戻せる気がするから

またひとつこの世に
浄化されない涙が零れた


photo by The lost luggage

無題

いつまでも追いかけてくる波は
悲しみを増幅させる

鬱々と産まれる果実は
誰に食べられるかも分からず腐っていく

滑稽な話に終わりは見えない
それなら変わるしかないの

燻ってはいられない
灰の煙を撒き散らす様な
悲惨な運命を自分で作り出せる様に
数奇な行路も行くこともできるの

嫌悪を愛に変える様に

死の祈り

乾ききった湖に捨てられた心を
どうにかして潤そうとしてた

だけど方法もわからないから
尚更干乾びを繰り返した
果ては見えてる

どこに向けられているのか
気になるの
その鋭い矛先が
上手く操作できなくて

私が死んで息をしなくなって
誰かが困りますか?
誰かが血を吐きますか?

私が死んで言葉を発しなくて
誰かが困りますか?
誰かが悩みますか?

somewhere

[1]
行く道を塞がれてしまっては
他の手段を探せない

そんな瞳で見られては
動けないから
滞った脳でこの場を腐らせてしまう

I wanna go somewhere.
I wanna go somewhere.
そして黒くなる

I wanna go to the distance.

[2]
あと少しあと少し
勇気があれば
曇った空気から
抜け出せるのに

今もただ
絡み付く闇の中を
彷徨ってるだけ

I wanna go somewhere.
I wanna go somewhere.
何もできないくせに

I wanna go to the distance.


I wanna go somewhere.
I wanna go somewhere.
そして黒くなる

I wanna go to the distance.

汚い僕

どこまでいくの?
そんな汚い足で
醜い心ではいけないはずなのに

どこで停止するの?
変わらない思いは
どんな綺麗な場所でも浄化されないのに

痛みを味わっても風化していく
だけど記憶は忘れない
思わぬところで
腐敗は続いている

悲しみは停まらない
悩みは消えない
迷いは晴れない
愚かな僕を許して
醜さは変わらない
間違いを繰り返して
思想は底の中
どうか許して


覚悟して
僕はどこでもいけた

無くしてた世界

君は今何故此処にいるの?
誰も呼んではいないのに

それは自らの足で考えで
聖地として定義したからでしょう

狂う程の雑踏を嫌って
嫌悪を抱く影を避けて
上手に生きてきたと思った
だけど情けない程に見落とした
この悲しい

時の中で
ありえない奇跡が起こっているのに
それに気付かずに
過ごして行くなんて
勿体無いことしないで

貴方に会えるかもしれないのに


まだ盲目の中に居るの?
理解しようともしていない
悲しい時は本当に悲しくなってしまう

degeneration

私が望んできたモノ全てを
貴方はどうにかして叶えてくれる

そうやって甘やかされてしまって
腐るべき脳を育てて行った

それは悲しく終わりを告げる
柔な心に棘が刺す瞬間

どうか
ここから逃がしてほしい
罠に填まった足を切り落としたとしても
今も
ここから這い出せないでいる
僕はまだ許されてはいなかった


どこの場所に居たって誰もが
組織となって追いやって来る

感情なんかとうの昔に閉まって
興味もないくせに

どうか
この地を一掃してほしい
誰も通れない程の荒れ果てた岩山で
時は
無常に過ぎ行くばかり
この肌も脳も感情も退化していった

悲しい事実を聞かされることに
まだ慣れていなくて
きっとそのうちに
驚きもしなくなるから
そういう世の中だから

どうか
ここから逃がしてほしい
罠に填まった足を切り落としてしまっても
今も
ここから這い出せないでいる
僕はまだ許されてはいなかった

どうか
この地を一掃してほしい
誰も通れない程の荒れ果てた岩山で
時は
無常に過ぎ行くばかり
この肌も脳も感情も退化していった

ここに生きることを許されていなかった